◆妊娠の可能性
女性は妊娠をすると、エストロゲンの分泌量が急激に促進され血液中に含まれるエストラジオールの量も高くなります。
これは、赤ちゃんを授かると「胎盤」から卵胞ホルモンがどんどん分泌されるようになる為です。
卵胞ホルモンは黄体ホルモン(ゲスターゲン)と共に女性ホルモンとして知られております。
女性らしい体への変化や出産の準備を行う際に人体に大きく影響を与える女性ホルモンは卵胞ホルモン(エストロゲン)なのです。
その為、もし妊娠の事実を知らない段階でエストラジオールの数値が非常に高い数値を示した場合は「妊娠の可能性」も検討されてくることになります。
◆ホルモンバランスの変化は精神面に影響を与える
妊娠中は妊娠前期から後期に進むにつれてエストラジオールの血中量は一般的に徐々に向上していきます。
妊娠中の女性は、これからママになる為の心の準備が必要です。
子供がお腹の中で動いたりけったりするようになると実感は更に大きくなり、子育てへの期待や不安も大きくなり精神的にも不安定になります。
しかしこの精神的に不安定になる要因は、ホルモンバランスが短期間で大きく変化することにも大きな要因があります。
急激な体の変化、分泌されるホルモン量の変化、環境の変化など様々な要因が絡まっていることも覚えておかなくてはいけません。
◆妊娠前期・中期・後期のエストラジオール数値の変動一覧表
妊娠中は、妊娠の週数が進むにつれてエストロゲンの分泌が盛んになり、エストラジオールの血中濃度も上昇していきます。
妊婦の場合は、週数によっての平均的な基準範囲を把握しておきたいものです。
以下に妊娠中の時期別のエストラジオール数値の変動する基準値の指標をまとめておきました。
但し、性ホルモンの分泌量の上昇幅には個人差がありますので絶対数値ではなく参照数値としてご確認くださいね。
【妊娠前期・中期・後期のエストラジオール数値の基準値一覧表】 | ||
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時期 | 周期 | 単位(pg/ml) |
妊娠前期 | 1〜16週 | 106〜5880 |
妊娠中期 | 17〜28週 | 2040〜19400 |
妊娠後期 | 29〜40週 | 7310〜46400 |