◆肝臓で急速に代謝(半減期)される
エチニルエストラジオール錠剤の副作用について見ていきましょう。
エチニルエストラジオールは不妊症の治療の他にも、ホルモン補充療法の項でも解説した更年期障害のホルモン補充や、生理の周期のコントロール、そして避妊薬など多岐に渡って使用されるお薬です。
内分泌系ホルモンは視床下部からの「刺激ホルモン」による刺激を受けて実際にホルモンを分泌します。
通常はこの刺激ホルモンの指令によって適量の「ホルモン分泌」がなされますが、何らかの原因によってエストラジオール数値が低下すると特有の症状を発症するようになります。
尚、エチニルエストラジオールは正しい知識を持って指定された量を指定された時間、タイミングで服用する限り大きな副作用はほとんど発症しません。
しかしやはり、人為的にホルモンをコントロールすることによって問題が生じる可能性も常に存在することを把握しておきましょう。
特にお薬を飲み忘れた場合に、飲み忘れた回数分を補う為に一度に2回分の量を服用するなどの行為は厳禁です。
◆副作用症状チェック一覧表
エチニルエストラジオールを服用後は体内でホルモン血中濃度が急激に高まり、その後一度半減期を迎えます。
この作用は急激な血中濃度の増加を感知した人体が、ホルモンを急速に代謝させようと働く為です。
血中濃度の増加をもたらし体内に吸収されたエストラジオールは主に肝臓で急速に代謝され濃度は上昇と下降を示す作用をもたらします。
尚、エチニルエストラジオールの主な副作用症状としては
●血栓症
●肝機能障害・肝機能異常
●OHSS(卵巣過剰刺激症候群)
●発疹
●黄疸
●発熱・倦怠感
●吐き気・頭痛・めまい
以上のような副作用症状を発症する可能性があげられます。
〜ポイントのまとめ〜
★服用後に半減期を迎える
★服用後は急速に肝臓で代謝される
★副作用症状チェック一覧表で確認しよう